施用事例
エヌキャッチは、様々な作物で活用できます。
水稲(実施場所:宮城県)
水稲の播種時(催芽後)に灌注処理を行いました。
エヌキャッチの施用量を標準量~5倍量まで試験しました。


5倍量区でも生育を抑制するような現象は観察されませんでした。
特に、2倍量処理区において発根の良さが観察されました。
移植水稲(実施場所:北海道)
秩父別町の水稲(ゆめぴりか)試験事例です。
エヌキャッチの処理時期は田植え3日前であり、それ以外は慣行通りの栽培です。
【表.収量および収量構成要素と玄米品質】
| 試験区 | 籾数 (粒/㎡) |
精玄米歩合 (%) |
精玄米千粒重 (g) |
精玄米収量 (㎏/10a) |
整粒 (%) |
タンパク質含有率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 無処理区 | 24,671 | 89.4 | 23.7 | 526 | 66.4 | 7.2 |
| エヌキャッチ区 | 29,220 | 90.1 | 24.3 | 639 | 68.9 | 7.0 |
※千粒重および収量の含水率:15%に補正。粒厚1.9㎜以上を精玄米とした
※精玄米の品質は穀粒判別機および食味計で測定

撮影:2025年7月31日

撮影:2025年8月28日
エヌキャッチ処理区では倒伏が少なく、約20%の増収となりました。
収穫期まで生葉数が多くなり、また止葉の葉色値(SPAD)は高い傾向となりました。
直播水稲(実施場所:北海道)
岩見沢市の水稲(大地のほし)試験事例です。
エヌキャッチの処理時期は1.5~2葉期に散布し、それ以外は慣行通りの栽培です。
【表.収量および収量構成要素と玄米品質】
| 試験区 | 穂数 (本/㎡) |
1穂粒数 (粒) |
籾数 (粒/㎡) |
精玄米歩合 (%) |
精玄米千粒重 (g)※ |
精玄米収量 (㎏/10a)※ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 無処理区 | 363 | 67 | 24,414 | 69.1 | 26.7 | 491 |
| エヌキャッチ区 | 363 | 73 | 26,604 | 82.8 | 27.0 | 545 |
※千粒重および収量の含水率:15%に補正。粒厚1.9㎜以上を精玄米とした


撮影:2025年7月28日 ※SPAD値の比較:エヌキャッチ区:46.5、無処理区:42.5

撮影:2025年9月10日
エヌキャッチ処理区では収穫期まで生葉数が多くなり、また止葉の葉色値(SPAD)は高い傾向となりました。
エヌキャッチ区の収量は、くず米の減少および千粒重の増加で、約11%増加しました。
水稲(実施場所:新潟県)
上越市の水稲(みずほの輝き)試験事例です。
エヌキャッチの処理時期は田植え3日前であり、それ以外は慣行通りの栽培です。
【表.収量および収量構成要素と玄米品質】
| 試験区 | 籾数 (粒/㎡) |
精玄米歩合 (%) |
精玄米千粒重 (g) |
精玄米収量 (㎏/10a) |
整粒 (%) |
タンパク質含有率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 無処理区 | 22,823 | 96.7 | 24.3 | 536 | 64.3 | 6.0 |
| エヌキャッチ区 | 28,048 | 96.0 | 24.2 | 652 | 68.9 | 5.7 |
※千粒重および収量の含水率:15%に補正。粒厚1.9㎜以上を精玄米とした
※精玄米の品質は穀粒判別機および食味計で測定

撮影:2025年9月10日
エヌキャッチ処理区では、生育初期の茎数が確保でき、穂数が約23%増加しました。
その結果、㎡あたりの籾数が増加し、収量は約21%増加しました。
米の外観品質である整粒率や玄米中のタンパク質含有率もやや低下しました。
水稲(実施場所:岡山県)
岡山市の水稲(山田錦)試験事例です。
山田錦は倒伏しやすいため、多収を狙う栽培は難しい酒米品種です。
エヌキャッチの処理時期は育苗期(田植え17日前)であり、途中の葉色が濃いため穂肥を省略。
慣行区は、穂肥(窒素:2~3kg/10a)を行いました。
【表.収量および収量構成要素】
| 試験区 | 穂数 (本/㎡) |
㎡あたり 籾数 |
精玄米歩合 (%) |
精玄米千粒重 (g) |
精玄米収量 (㎏/10a) |
|---|---|---|---|---|---|
| 無処理区 | 364 | 17,318 | 85.6 | 29.1 | 419 |
| エヌキャッチ区 | 490 | 18,641 | 82.6 | 30.0 | 430 |
※千粒重および収量の含水率:15%に補正。粒厚1.9㎜以上を精玄米とした

撮影:2025年10月8日
外周の無処理区は倒伏しましたが、エヌキャッチ区では倒伏がみられず、
収量はエヌキャッチ区で約2%増加しました。
オオムギ(実施場所:日本 ファイトクローム本社)
撮影日:2025年5月30日(エヌキャッチ処理38日後)

散布後約1か月を経過した頃より、エヌキャッチ処理区で葉色が濃くなり、新芽の形成が活発になりました。38日後には出穂も確認でき、明確な差が現れました。無施肥栽培により、エヌキャッチの定着までは窒素不足に陥りましたが、その後葉色は濃くなり、窒素生産が開始できていることが確認できました。

無処理区は明らかな窒素切れにより、下位葉の枯れ、倒伏が目立ちます。
エヌキャッチの処理により、下葉の緑も徐々に濃くなり、倒伏もありません。
また茎の張りも良好でガッチリした健全な茎になりました。(無処理区はフワフワして倒れやすい)
バレイショ(実施場所:北海道)
足寄郡のバレイショ(きたあかり)試験事例です。
植付は4月28日、エヌキャッチ処理は6月14日(除草剤との混用)、収穫は8月6日です。

撮影:2025年8月6日
6~7月が少雨・乾燥条件のため、全体的に小玉傾向となりました。
エヌキャッチ区では、塊茎数と初期肥大が安定し、極端な大玉化や小玉化を抑えつつ、中玉(M品)に揃ったため、総収量が底上げされました。
テンサイ(実施場所:北海道)
岩見沢市のテンサイ試験事例です。
エヌキャッチ処理で、収量(根重)および糖度(Brix)の増加を確認できました。
【表.テンサイの収量調査と糖度比較】
| 試験区 | 葉茎重 (g/20株) |
根重 (g/20株) |
糖度 (Brix) |
|---|---|---|---|
| 無処理区 | 12.37 | 18.75 | 14.54 |
| エヌキャッチ区 | 12.88 | 20.38 | 15.62 |

テンサイは茎葉展開期~主根肥大期に窒素要求量が多くなり、糖分蓄積期には必要以上の窒素供給がされると糖度低下を招きます。
エヌキャッチ区では、作物側が必要な時にのみ窒素を取り込めたと考えられ、収量と糖度ともに改善しました。
タマネギ(実施場所:北海道)
名寄市の玉ねぎ試験事例です。
圃場の排水不良(乾かない)により、例年より9日遅れて5月3日に定植しました。
エヌキャッチの処理は4月10日の育苗時に葉面散布しました。
【表.タマネギの収量調査結果】
| 試験区 | 球径 (㎝) |
推定収量 (㎏/10a) |
|---|---|---|
| 無処理区 | 5.70 | 2,320 |
| エヌキャッチ区 | 6.20 | 2,980 |

収量調査(8月19日)の結果、エヌキャッチ区は無処理区に比べて球径が約5mmほど大きくなり、推定反収でも600㎏/10a程度の増収となりました。
育苗期にエヌキャッチを散布することで生育期後半に大気中の窒素を吸収し、肥大に繋がったものと推察されます。また、エヌキャッチ区は倒伏も軽減されており、そのことも肥大の要因として考えられます。
大豆(実施場所:新潟県)
長岡市の大豆(里のほほえみ)試験事例です。
エヌキャッチの処理は3葉期(7月16日)の葉面散布であり、それ以外は慣行通りの栽培です。
【表.収量調査結果】
| 試験区 | 莢数 (個/㎡) |
子実率 (%)※ |
百粒重 (g) |
推定収量 (g/㎡)※ |
|---|---|---|---|---|
| 無処理区 | 259 | 97.0 | 32.8 | 323 |
| エヌキャッチ区 | 324 | 98.1 | 34.7 | 416 |
※粒厚7.3㎜上を子実としてカウント。

撮影:2025年10月23日
エヌキャッチ処理区では、出芽~開花前までの窒素供給が安定化し、莢数・百粒重の増加に伴い、推定収量は約28%増加しました。Gd菌は、ダイズ・エダマメ・アズキ・インゲン等のマメ科作物にも感染・定着するので、非根粒菌型の窒素供給ルートとして、エヌキャッチは有効です。
果菜類[ナス](実施場所:熊本県)
阿蘇地域でのナス栽培試験です。
定植は10月11日、エヌキャッチは12月19日に処理しました。
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撮影:2025年4月16日
エヌキャッチ区は、無処理区より窒素量で20~25%減肥したにもかかわらず、葉の黄化や成り疲れが少なく3~5月の総収量は無処理区と同等でした。
オウトウ(実施場所:山形県)
山形市のオウトウ試験事例です。
エヌキャッチは翌年の樹体蓄積養分を増やす目的で7月末(収穫後)に葉面散布しました。

撮影:2025年9月4日
エヌキャッチ区は葉色が濃く、樹勢がよい傾向を示しました。